私のカウンセリングにご相談にお越しになるクライアントさんの中には、色々なネガティブな口癖を出される方が居ます。
『どうせ自分なんて』
『私は何をやってもダメな人間ですから』
『私がやってもうまくいきっこない』
自分で自分を否定する言葉でお話になる方が居ます。
実は私も、こういう言葉をよく使っていました。
何かに失敗すると、自分の価値が無くなって全てが終わったかのように、上記のような言葉が自然と出てきていました。
今振り返ればその言葉で自分が自分を追い込んでいましたし、自分はかわいそうな人間だと周りにアピールをして、いつの間にか自分を『悲劇のヒロイン』に仕立て上げていたのかもしれません。
本当は自分の価値は変わっていないのに、自分はダメな人間ではないのに、そうして自分で自分をネガティブな言葉で覆っていたのかもしれません。
例えば自分が失敗したとき、間違えたとき。
それは失敗したり間違えたことで、自分自身の価値に繋がるかと言えば、そうではありません。
その失敗は、あなたにとっては、教科書や参考書などでは決して学べないようなことを与えられた、貴重な機会だったのです。
教科書や参考書、マニュアルは文字が画像で伝える手段になりますから、あなたは『知識』として得られますが、それは頭で分かっているということなります。
でも失敗や間違えは、その知識の範囲では学べず、自分の身を以て体験することになりますから、自分の引き出しが増えて、その失敗をしたおかげで今後どんなことがあっても左右されること無く、更に深みが有る大きな物事を達成することが出来るのです。
あなたが今まで分からなかったことや、知っていたけれどもそのときは忘れたり手順を間違えたということを気付かせてくれる、そして本来の自分の持っている能力を奮い起こさせるための貴重な機会だと受け止めてみる。
失敗や間違えは誰にでも有ります。
有名なスポーツ選手であったり、経営者であっても、その失敗や間違えを自分の財産にして、土台にして、今の成功に繋げているのです。
失敗は誰もしたくは有りませんし、間違えたくありません。
その経験が無く、順調に進むことの方が良いでしょう。
でも私は、むしろ失敗したり、間違えたりする方が、自分に学ばせてくれたり、磨いてくれるためには絶対に必要だと思っています。
失敗や間違えは、まるで『砥石のような存在』になってくれていると私はいつも思っています。
もし、あなたが失敗したり間違えたりしたことを横目に、周りの人が笑ったり、馬鹿にするようなことが有れば、無視してください。
むしろ、自分の姿で周りに教えてあげたぐらいの気持ちで居てください。
自分は周りと同じように、笑ったり馬鹿にするようなことは絶対にしないと決めてください。
その人はあなたを馬鹿にしているようだけれども、内心では自分でなくて良かった、自分も同じような失敗や間違えをしたらどうしようと恐れているからこそ、笑ってごまかそうとしているだけですから。
周りの失敗も、自分に活かせる人はさらに成長できますが、それを笑ったり馬鹿にするような人は、いつか自分の足元をすくわれます。
あなたが失敗すること、間違えることは決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、かけがえのない財産が得られて、さらに自分を強くするために一歩も二歩も成長出来る機会が得られたと喜んでください。
そして、次はその失敗を活かせるように、あなた自身の『歩み』を止めないで下さい。
何が有っても、前を向いて自分らしく歩くあなたは素敵です!
京都カウンセリングスペース T’s room
こころカウンセラー
森山太陽
この記事へのコメントはありません。