コロナ鬱って、存在しますか?

新型コロナウイルスというものが感染症として確認されてから、まだまだ終息するという気配が見えていません。

来年に収まるのか、もっと先になるのか、はたまた今すぐ収まるのか。

これは誰も予想できないことです。

それが故に私たちに今求められていることというのは、自分は絶対に関係ない・・・ではなく、自分たちが出来る、最低限の予防策はきちんとしておかなくてはいけないということです。

その予防策というのは、自分だけを守るのではなく、巡り巡って結局は自分の大切な人を守ることにもなるのですから、一人一人がうがい・手洗い・マスク・消毒など、出来ることをきちんとやっておきたいですよね。

 

ここ最近、ご相談を頂く内容でも、このコロナに関することがよく有ります。

その中で『コロナ鬱』って、本当に存在するのですか?というご相談です。

では、果たしてコロナ鬱って本当に病気として存在するのでしょうか?

 

コロナ鬱って本当に存在するの?

コロナ鬱というのは存在するのか、しないのか?

これについては私もよく聞かれますし、詳しく解説をしてくださいと求められても、正直には困ってしまいます。

 

私が皆さんに一つ今言えるのは、私のT’s  roomのホームページを隅から隅まで見て頂いたら分かるように、『鬱病』やありとあらゆる心の病気と言われるその名前や言葉すら、文面では書いていないはずです。

カウンセラーのホームページだから、心身症のことについて詳しく書いていないとおかしいのでは?と言われそうです。

しかしながら、私のカウンセリングセッションを受けた方は既にお分かりですが、私は今までクライアントさんに対して、一度も『あなたはこういう心身症です』と、病気で判断してお話はしたことが有りません。

そもそも、私もかつては心が苦しくなって、引きこもりも経験しました。

心療内科にも通って、薬も頂いていました。

でもそんな私の経験から見ても、心身症というもの自体が存在しないということ。

結局最後は、自分の心の持ち方、在り方が全てだということに気付き、それによって自分を苦しめて、追いつめているのだということが分かりました。

 

では、今回のコロナ鬱という言葉はどこから出てきたのか?

これは、人がコロナ鬱という言葉を作っただけであって、その言葉の存在に自分が悩まされているだけのことであるということです。

鬱病というのは本当は目には見えずに、自分たちの頭の中で描いた病気だということです。

つまり、今回のコロナという目に見えない感染症に、更に目に見えない鬱病というものを掛け合わせただけで、その言葉に自分の気持ちが苦しめられているのです。

 

たしかに、自分がいざコロナウイルスに感染したらどうしよう、もしかしたらもうその気配は有るのだろうか?と、気持ちが自分にとって悪い方へ、悪い方へと向いてしまうかもしれません。

コロナというものは目には見えませんから、いつ自分がその感染症状が襲ってくるかも分かりません。

 

私が今、そのコロナ鬱という言葉に苦しむあなたに伝えたいこと。

あなたがなっていないことで自分自身を苦しめる必要は決して無いということ

不安や心配という、先のことに気持ちを向けて、それに自分の心に恐れる部分を持たないということ

 

それよりも大切なことを忘れているから、先のことばかり考えて、取り越し苦労をしているだけのことです。

私たちが今、出来ることとは?

では、今の私たちに出来ることとは何か?

予防策をしっかりとやったと言えるぐらいに、きちんとやることです。

最初に書きましたが、私たちは結局今自分たちが出来る予防策をしっかりやっておくしか無いのですね。
何か特別なことをしようと思っても出来ません。

予防の注射も無ければ、何も有りません。

とにかく、自分が出来るうがい・手洗い・マスク・消毒という最低限の予防策を講じること。

そしてその上で一番大切なことは、あなたがあなたの心をしっかりと見守ってあげることです。

 

どうしても、こういうときは自分の心が不安定になって、落ち着かず、時にはイライラしてしまったり、悲しくなったりしてしまいます。

でも、自分が今そういう状態であるのと同じく、周りもどこかで不安や心配を抱えて、気持ちが不安定になっているのです。

だからこそ、まずは自分が自分の気持ちを守ってあげる。

 

『きっと大丈夫だよ、必ずまたいつもの生活に戻るからね』といつも自分に言い聞かせてあげてください。

 

周りのことは、ずっと後回しで構いません。

まずは自分が自分の気持ちを大切にしてみてください。

そうしてゆっくりゆっくりあなたがあなたを落ち着かせてあげること、気持ちを安定させてあげることで、徐々に周りも変わってきます。

 

そして今、自分がやってみたいこと、何か大きなことでも、夢であったり、何でも構いません。

今自粛がかかっているとは言え、その準備であるとか、下調べとか、出来ることは有ると思うんですよね。

こういう資格を取ってみたかった、セミナーを開いてみたい、こういうコミュニティを作りたい。

 

例えばコミュニティであれば、特別な仕事をしている人だけでなく、ママ友であるとか、趣味の仲間であるとか、お金をかけなくても、今ならば無料のSNSの繋がりからでも出来ることは有りますよね。

SNSは誰とでも繋がれるから怖いと思われることも有るかもしれませんが、使い方によっては自分の発信が誰かを元気にすることも有るし、仲間を作ることも出来ます。そして、そこで繋がりの深いコミュニティだって出来る訳です。

コミュニティは一度作ると期間限定ではなく、例えこの自粛期間が終わっても続けることは出来ますよね。

そういうところで、自分が今しか出来ない時間を最大限有効に使って、何か自分が今出来ることに目を向けてみてください。

意外と今までやりたいけど時間が無いとか、色々な理由で出来なかったこと、後回しにしていたことが出てきて、出来るかもしれません。

私が繋がっている方では、ご夫婦でオンラインサロン、コミュニティを作って、そこでの発信を楽しんでいる方も居ますよ。

悪い物事が有ったときに、マイナスな面ばかりに気持ちを囚われるのではなく、それを逆手に取ってみること。

何かそのマイナスな出来事を、上手く使えないかと切り替えて考えてみることも凄く大切です。

そして、もう一つは今テレビやニュースやワイドショーでは、どうしてもコロナウイルスに関しては悪いことばかり言っていたり、それこそ不安を煽るようなことばかり報じていますよね。

それが段々と線が伸びて、誰かを批判したり、悪いことを言ったりしているものも目にしたり、聞いたりもしてしまいます。

なるべくそこから離れてみること。

余計な情報は持たず、プラスの一面だけを受け入れるようにすること。

悪いことばかりを受け入れていたら、自然と周りを責めたり、悪口や批判が出てしまいますから、それらから敢えて自分から離れてみる。

『良いとこどり』という言葉が有りますが、本当にそれで私は良いと思っています。

今という貴重な時間を自分がどう過ごすのか

不安、心配が積み重なって、結局それが自分の気持ちを苦しめることになります。

私たちは、今目の前のことは変えられても、先のこと、過去のことを変えることは出来ません。

でも、今にとにかく集中して顔晴ることで、将来は今考えていることよりも大きく変えることも出来ます。

過去のことは、それが有ったから今が有ると『経験』に変えることも出来ます。笑い話にも出来ます。

自分の心も体も守ってあげるためには、今に集中してみてください。今の時間を大切に過ごしてください。

自分だけではありません。

皆さんそれぞれが、自分の人生を生き抜くために必死で顔晴っています。

時間は有限です。たくさん時間が有るようで、実は自由に出来る時間はほんのわずかです。

いつの間にかコロナ鬱という言葉を忘れてた・・・ぐらいになれるように、今を有効に過ごしていきましょう。

 

京都カウンセリングスペース T’s  room

こころカウンセラー

森山太陽

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